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さて、今年も風邪にインフルエンザ大流行してますね。私自身も1月下旬に数日寝込んでしまいました( ;∀;)子どもの頃は熱がでると決まってばぁちゃんが看病してくれました。そんなばぁちゃんは、現在101歳で長生きと健康を自ら体現してくれています。
ばぁちゃんは風邪を引くといつも何かを喉のあたりに巻いてくれました。何かは覚えていません。ホッカイロも中に入れていたので温かかったのと「ツンとしたにおい」の感覚は記憶にあります。風邪の時に「ねぎをのどに巻く」という迷信みたいな療法があるようですが・・・実際ネギだったかはわかりません。(ねぎの辛み成分は殺菌作用があるので科学的には一応効果はあるようです)
それと、いつもより掛布団の枚数をふやして温かくしてくれました。羽毛布団ではなく重たい綿のかけ布団は子供にはすごく重たく息苦しいほどでしたね。(笑)豆炭あんかも布団の中に入れてくれてポカポカでした。ばぁちゃんの部屋は豆炭こたつがあり豆炭の独特のにおいは私にとってとても懐かしい匂いです。汗をかくとすぐに着替えさせてくれて身体が冷えないように気を配ってくれました。
ばぁちゃんが熱があるとき食べさせてくれたものといえば、大根はちみつです。子供には食べやすい味ではなかったですが、「薬だと思って頑張って食べなさい」と食べさせてくれました。これは調べてみると、大根もはちみつものどの痛みや痰や咳に効果があるようで風邪を引いたときに胃腸にも優しく合理的な食べ物です。
思い返してみると子供の頃、風邪を長引かせたことはなかったです。高熱を出した時も二日ほどで引いていましたし、学校にも早々に復帰していましたね。ばぁちゃんがいつも最速で治してくれていたと大人になってから気づきました。
ネットで「インフルエンザ・風邪早く治す方法」と検索すると、どれも子供の頃ばぁちゃんにやってもらったことばかりです。これは一言でいうと「初期にしっかり体温を上げて自己免疫で治す」療法です。風邪やインフルエンザなどのウイルスに直接効く薬はありません。総合風邪薬といわれるものはどれも間接的に症状を和らげるものです。たとえば、熱が上がりきる前に解熱剤をすぐに服用して自己免疫が高まらないような休息の取り方だったり、温め方が不十分だったりすると完治するまでに時間がかかったりすることがあります。
どうでしょう、みなさんも同じような経験した方も多いのではないでしょうか。何かわからない喉に巻いてくれたものはさておき・・ばぁちゃんの看病術は、この時期皆さんにも思い出してほしい生活の知恵なのです。
稗苗良太

中央が稗苗 喜美子ばあちゃん 90代の頃 戦時中従軍看護師として活躍