のろしファーム3年目の田植えが始まりました!
独立就農して10年ほどの月日が経ちましたが、いまだにこの春の忙しさに慣れません。
特に苗を育てる育苗管理は、気温の変化に敏感に反応しなくてはいけず、平年より暑かった先月の水の調節は大変でした。トラクターや田植え機の機械オペレーターも一日中運転するのは相当な疲労感があります。この田植えが終わるまでの繁忙期をのろしファーム、ワンチームで支えあって乗り越えます‼
さて、のろしファームのお米づくりも3年目ということで、各集落の皆さんとも少しずつではありますが距離が縮まってきたように思います。3月以降、各集落の会合や用水掃除などの共同作業に参加させていただいて、集落の皆さんの心境に確かな変化を感じています。その中でも、この3年で3分の1近くを作付けするようになった集落があります。現状維持だけでなく、耕作放棄地を開墾して大麦や田んぼとして復活させています。私は、高齢化が進む農村では『現状維持は衰退と等しい』と思っています。目につくところに耕作放棄地が農地として蘇ったのをみて、集落の皆さんが草刈りに協力してくれたり、のろしファームを支えようという動きが出てきました。そして、田んぼに出ているととにかく励ましの声をかけてくださり、笑顔も増えました。当たり前ですが、3年で皆さん3つ年をとったはずなのに、集落全体の雰囲気は若返った感じがします。まさに、石の上にも3年といったところでしょうか。変形田や田面の高低差、水がなかなか入らなかったり、とにかく田んぼの個性があり言ってしまうと生産性が悪い棚田です。「皆様にお米をお届けする喜び」をいつか、のろしファームだけではなく、集落の皆さんとも共有する仕組みづくりにも取組んでいかねばと考えています!
それでは、まだまだ田植えは序盤戦です。来月には、無事に田植えが終わりました!と(さすがに終えられるかと思います。笑)宣言できるように、気合を入れていきます‼