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いよいよ農作業が本格化する3月となりました。
四季がある日本では、お米はこの時期にタネを蒔かないと秋に収穫できません。
野菜も同じで、一般的にこの時期にタネを撒いたり苗を育てるため、あまり収穫物がない季節です。
今回は、そんな中、この時期にしか食べられない絶品のお野菜を紹介します。
越冬した作物は、花を咲かせタネをつけるために、とうが立ち始めたり、昨秋に植えた初夏どりの野菜の実が大きくなり始める時期です。
例えば、白菜のとう立ち菜は、大規模農家は越冬前に大型の機械で畑にある全量を収穫するし、小規模農家は自家消費分しか栽培しないので、市場にはほとんど回らない貴重なお野菜です。
越冬した白菜は糖度が増し、とうが立ち始めたやわらかい茎は、旬の最高品質のアスパラガスにも負けない美味しさです。もう一つ、忘れてはならないのが「葉たまねぎ」。晩冬から初春にかけての畑の王様です。栃木県の野菜農家にいたときは、この時期の人気ナンバーワンお野菜でした。
蒸し焼きにするとみずみずしさと上品な甘さが最高で、例えばステーキの添え物なんかにすると、A5ランクの肉も太刀打ちできない、どっちがメインか分からない美味しさです。
葉玉ねぎは、特別な品種というわけではなく、いわゆる実が大きくなり始める前の玉ねぎで、極早採りの玉ねぎです。家庭菜園だと、あまりの美味しさに収穫前に全部食べてしまいかねないので、予備でもう一畝植えないといけませんね。笑
とう立ち菜も葉玉ねぎも、一般的な流通野菜ではなく、収穫後の副産物だったり、収穫の適期が短い貴重なお野菜です。
スーパーでもし見かけたら迷うことなく買ってみてください。
家庭菜園でもアブラナ科を越冬させてみたり、小さい玉ねぎをつまみ食いするつもりで食べてみてください。どちらも、穏やかな春の訪れを感じ取れる素晴らしいお野菜です。
それでは、みなさまに良き春が訪れますように。
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